【東大阪市にお住まいの皆さまへ】
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人の心の泉

まぁるい泉が見えてきました。
そこに人間のような姿をした二匹のサタンが見えました。


大きい いかめしい格好をした者と、背の低いサタン……
でも いばっていたのは 小さい方で、大きい方は 小さい者に仕える手下でした。

サタンは泉のそばに立って その泉を見つめていました。


この泉は人の心の泉です。
人の心 そのものなんです。

「どうやったら この泉を汚すことができるか」
一匹が言い始めました。

「どうやったら心を汚し、われらの好む真っ暗な心にしていくことが できるだろう」

小さい方のサタンはニヤッと笑って答えました。
「簡単さ。それは この者の心に そのヒントがある」

二匹は じーっと目をこらして その泉を見つめました。


泉に何かが映り始めました。
この人がいつも見ている町の景色……住む家、
部屋の中、家に誰がいて家族にどんな思いを抱いているか、みんな映りました。

映像のように はっきりと その泉に映し出されました。


部屋の中にあるさまざまなもの、何が好きで何に興味を持っているのか。
その人の普段の動き、何気ないしぐさが手にとるように 映りました。


好きなテレビ、好きな俳優、何に対して悩みを持っているのか。
暇な時の時間の使い方、何をして過ごしているのか。

この人の動きそのものが すべて映し出される映像を じ――っと目をこらして見ていたサタンがニヤッと笑いました。


「分かった。この者をどうやって誘惑するか。その方法を見つけたぞ。
さぁ、仲間を呼んでくるとしよう。


ヒッヒッヒッ われわれにかかれば このような人間一人、落とすことなど わけはない。
なぜなら人は、世を愛しているのだから。
又、人を恐れてもいるのだから。


権力に弱く、野望をもち、自分を人よりも優れた者。
偉くなりたいという願望は、アダムの時から変わることがない。


クリスチャンになっても名ばかりのクリスチャンに一体何ができようか。

われわれの姿は幸いにも人間には見えず
われらは いつも人の目に隠れて あらゆる方法で人をだますことが出来る。


ある時は人の中に入って、その者に近づいて行って言葉をかける。
やさしい言葉で近づき、とりいってその者の心のひだに ささやいていく。
寂しい者に対しては、この方法が一番うまくいく。
よく使う手口だ。


高慢な者には おだてるのが一番良い。
もち上げて、もち上げて 最後に落とすんだ。

われらの方法は、一つじゃない。手段は選ばない。
必ず、その者のたましいを縛り上げて滅ぼし、われらの住む場所、燃える火のある真っ暗闇の地に連れて行くのだ。」

二匹は、消えていきました。


誰もいなくなった その泉に イエスさまと私が歩いてきました。

私は聞きました。「イエスさま、ここに泉があります。この泉は誰の泉ですか?」


主は黙って この泉を見つめていましたが、
≪この泉は わたしを知らぬ者、そして わたしを知っていながらも
わたしの言うことを軽く考え、従おうとしない者たちの心だ。≫


泉をじーっと見ていたイエスさまの目に涙がうつりました。


≪あわれなことよ。その心の王座にわたしを迎えず
又は、口先ばかりで わたしを呼ぶ者たちは。


サタンはあらゆる方法を使って、自分に従う者にしようと熱心に歩き回っている。

あなたがたが ほえたける獅子であるサタンの存在を知らず、
又は知っていても あなどっているなら、サタンはあなたを落とすことは簡単だ。

赤子の手をひねるように簡単に手玉にとられるからだ≫


イエスさまは私におっしゃいました。


≪その泉のほとりに ひざまづいて、今、この泉の持ち主たちのために、とりなしをしなさい。≫


私は ひざまづいて祈っていました。
イエスさまの目に涙がうかんでいるのですから、
イエスさまの心が痛くて どうしようもないのが分かったので真剣です。ひざまづいて祈り出しました。


泉がブクブクと泡立ち、何かが浮かんできました。

雑多なものが、あらゆる世のものが浮かび上がってきました。
その人たちの心の中を占領しているさまざまなもの、出来事、一大事。

みんな この世のことでありました。


聖書が浮かび上がってきました。
あまり開いたことがないのでしょうか。
まわりは汚れていても 中身は とってもきれいです。

イエスさまが言いました。


≪おろかなことよ。救いの時に、自らわたしを求めなければ患難の日、苦しみの時代がやってきた時は、どうするのか。

あわれなたましいよ。
世のものを慕って、いななきあえぐ あなたのたましいは この世のことで いっぱいだ。


わたしが語らせる牧師の言葉を聞いても、右から左に流していくならば、
何のために、時間を使って、金を使って、犠牲を払って、この場にいるのか。≫


私はひざまづいて祈っていて、主のことばを聞き、胸が痛くてたまりませんでした。私の心は何という心だろうか。

彼らと私をどこが違おうか。


肉の思いを持っている限り、このことが私と何の関係もないと言いきれる人など、世のどこにも いないのに。
涙がでました……。


イエスさまは、苦い薬を 泉の中に入れました。

「イエスさま、その薬は何ですか?」


≪これは 牧師のことば、口を通して与える わたしのみことばだ。
わたしのことばが聞こえないと嘆く者たちよ。
わたしは あなたたちに今、御声を聞かせているではないか。
牧師の口を通して この聖会で何度も何度も語りつづけた。


これでも わたしには、主のことばは聞こえないというのか??


サタンが使うのは、赤い薬。
それは甘い薬であって、あなたに対して耳触りなことは いっさい語らない。


救われたなら、何も心配することはない。天国行きの切符を手に入れたも同然だ。

さぁ世の人と同じように、飲んで食べて遊べ。楽しんだらよい。

みことばは日曜日にだけ聞いたらよい。


そうでなければ恐怖の霊を使って、あなたたちを脅す。この教会にしか救いがない。
この教会を離れたら あなたは呪われる。打たれる。悪いことがおこる。

わたしのことばは、神から直接受けたことばだから、あなたのために言っているのよ。
わたしの言うことをききなさい。きかないと打たれる。


娘よ、息子たちよ。聖書にこうあるではないか。
あなたたちは それをきかないのか?


わたしにむかって「主よ、主よ」という者がみな、天の御国に入るのではなく、
天におられる わたしの父の御心を行なう者が入るのです。マタイ7:21


わが子たちよ。心騒がせず静かにして御声をききなさい。
聞いたら その通りにしていきなさい。それが 祝福を受ける道である。

牧師でさえも このみことばを恐れなければならないのだ。


わたしを心から愛し、心からわたしに従ってくる牧師たちに あなたたちは従う権利があり、義務もある。
それを よく わきまえなさい。


幻と啓示〜天国と地獄〜
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