【東大阪市にお住まいの皆さまへ】
近鉄 八戸ノ里駅・徒歩3分の 八戸ノ里キリスト教会 です

一筋の光もない暗闇の世界

うわ〜 きれい!!  目の前に広がる花畑……

ひろ〜い! 大好きな花が色とりどりに咲いている。


やさしい風が花のあまい香りを運んでくる。


うわ〜、ステキ。私もこの花の香りにそまったら良いのに。

鳥が鳴いています。


平和な平和な場所  ここは どこだろう  だれも いない。


ただ私一人の 貸切状態では もったいないね。 こんな ステキな場所に誰かきたらいいのに…。


んっ?長い耳が花の中に見えました。
ウサギだわ!かわいい〜  小鳥も近づいてきました。


人はいないけど かわいい動物が来てくれて うれしいわ!

一緒に散歩しようかな。


花を髪に飾って 歩きはじめました。ここは なんて きれいな場所だろう。
なんて やわらかい風が吹くのかしら。


地上での日々起こる事件や事故を忘れそうだわ……。

この世は本当に悲惨な事や 悲しい事が次々と起こって胸が痛くて たまらないのに。


神さま、こんなに美しい花を見せてくださり感謝いたします。

花ほど愛らしくて 静かなものは他に知りません。


≪娘よ、日々祈りの重荷を負い 労苦のたえない娘よ。 時には 休まなければ あなたの心は重荷に耐えかねて つぶれてしまう。

この世の闇は濃く 人々は重荷に押しつぶされている。


救わなければという思いで 日々 目を天に向けて祈るから
あなたの心から たましいを思う熱い心がほとばしっている。


娘よ、見たいか?地獄が わたしを知らぬ者たちが行く所。

または、わたしを知ってはいても口先だけで みことばを軽んじ、後ろに投げやって 世を楽しむ者たちの行く所。


主よ、主よ、と呼びながら 神の御心ではなく、自分のやりたい事、 自分の地位、名誉欲に従って生き、人々をわたしにではなく 自分に仕えさせた者たちの行く所、


みことばに従わず、世を愛し、楽しみ、面白がって 自分の終わりを考えることもしなかった者たちの行く所。

わが子よ、あなたが望めば 地獄を見せてやる≫


「見せて いただきたいです、主よ。とっても恐いですが………。

そんな所に人間が誰一人行ってはならない場所ですよね?


悪霊どもが群れ、燃えさかる火の池があり真っ暗闇の熱い、熱い地獄なのでしょう?


聖書には地獄におちた金持ちが一滴の水を求めて 燃える火の中で あえぎ、
天国へのぼった乞食(こじき)のラザロを使いによこしてくれとアブラハムに頼んだ 聖書箇所がありました。
どうか 主よ、私にも見せてください……」


なぜか体中がふるえ、激しくふるえ
自分でふるえを とめることができません。
ふるえるままに、しばらくたちました。

倒れている私に手がのばされました。 イエスさまです。


≪娘よ、一緒に行こう。 見せてあげるよ。あなたの願い通りに。
人々が行ってはならない所に たくさんの魂がいて非常に苦しんでいる。


出口のない深い地獄におちた人々は 永遠に苦しまなければならない。
一筋の光もない暗闇にあるのは身の毛もよだつような苦しみ叫びだけだ。

わが娘よ、とりなしの使命をもつあなたに この世界をかいま見せよう≫



ゴォ―――ッ!!激しい音!頭が割れそうだわ。


続いて、叫び声!1人や2人じゃない。

大勢の……悲鳴。胸がつぶれそうな切ない声もあれば 痛みに耐えかねて助けてくれ――っ!!と叫ぶわめき声!


「ひ――っ!!痛い!痛い!恐ろしい!! 誰か!誰か!ここから連れ出してくれ」


声を聞くだけで こわくて、足がすくみ、涙が出て イエスさまの白い衣に顔をつけて動けません。

誰かの手が私の足にさわりました。


「おまえ……まだ生きているのか? だったら おれをここから連れ出して くれないか?」


骨ばって 目玉だけがギョロギョロと床を はいつくばっている男が 私の足にふれたのです。
そのとたん、サタンが男を激しく打ちたたきました。

「あぁ―――!!!」
鬼のような顔をしたサタンです。


「ここに入った者は二度と出ることはできぬわ!」


あまりにひどくたたくので、あまりのむごさに私の目から涙がとまりません。

サタンにひどい目に遭わされている人達ばかりです。


苦しくて 苦しくて ここでは息もよくできません。

涙がいくらあっても足りないわ。止まらないんだもの。


あっちにも こっちにも 苦しんでいる魂が たくさんいて、私は嗚咽(おえつ)して泣いていました。


イエスさまは違うところに案内してくださいました。

部屋があるわ、固く扉が閉じてある。

でも近づいた時に 獣がうなるような声を聞いて こわくて全身が凍りつきました。


猛獣がえものを引き裂くように ここでは引き裂かれるたましいがいるのです。

あわれな叫び声、そして恐ろしい声……。


「やめて!やめて!」すると扉の小さな穴からサタンがこちらをのぞきました。

すぐに目は消え、中では激しくサタンが  たましいを引き裂いています。


あまりの恐ろしさに 頭がクラクラして立っていられず 主が助けてくださいました。


≪別の所へ行こう≫


倒れてしまった私が目を覚ますと、熱気と非常に臭い においがしました。

燃えるにおいです。目の前には 燃える火の池がありました。


たくさんの人達が入っています。
人々の顔は あまりにも苦しくて もがき続けた顔です。
頭がクラクラしてきて、見ることさえ辛いです。


「やめて!お願い!」炎の中で われ先にと争って人を踏みつけています。
逃げようと必死です。でも……逃げる場所がないのです。


悪魔だけが ここでは笑っていました。

「ワッハッハッ 人々をもっと地獄へ さらに連れて来よう われらに仕えさせ 永遠に苦しむのを見て、われらは楽しむのだ」


大きなヘビが人々を しめあげます。

その長いキバで人々にくいついても  人々には どこにも逃げる場所もなく  助けてくれる人もいません。


「あなたは イエスさまですか?」 1人の女が イエスさまに聞きました。

「私は生前、あなたを信じていたのに 今はなぜ こんな所に来ているのでしょう?」


ところが その女の胸を見たとき、たくさんのヘビが 見えました。

うじゃ うじゃ といる そのヘビはこう言いました。


「この女の心は 人を憎む心でいっぱいだ。 われらの好むエサで満ちている。

心の中で 人を呪い続け 憎み続け 決してゆるさなかった者が 地獄へ来るのは当然のことだ。

なぜなら 人を憎む心は われらと同じ心だからだ。
人間を憎む心は神のものではない。われらと同じ 1つの心だからだ」


私はやっとの思いで息をしていましたが、この女がヘビに倒されたのを見たとたん気を失ってしまいました。


イエスさまと 天使たちは私をつれて 地獄から離れました。


どのくらい経ったのでしょう。

気がつくと静かな場所に寝ていて かたわらにイエスさまが おられました。


服のにおいをかぎました。
あの強烈な場所のにおいがついているかと思って…


静かです。何の物音もしません。
イエスさまを 見つめました。


≪やっと気がついたのか?
あの場所に耐えられる者など多くない。見るだけで気が遠くなるのも無理はない。≫


「この世がいくら 悲惨であっても 地獄より どれほど マシでしょうか」


また 涙がこぼれました。
次から次へとこぼれてとまらなくなりました。


≪あなたが見たのは 地獄でも まだ非常に浅い場所だ。
奥深くに入れば入るほどもっと悲惨だ。
娘よ、今日は ここまでだよ。≫


幻と啓示〜天国と地獄〜
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