【東大阪市にお住まいの皆さまへ】
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悔い改めの涙を流せ

雨が降っている。


しとしとと、もうずぅーっと降っていて、止むことがない…。これは彼女の涙だわ……。


彼女のことを思うと、いつも、私は心が痛くてたまらないの。苦しくて苦しくて涙が、私も止まらなくなる…。


「神さま、どうか彼女を、助けてあげてください!!」


雨はますます強くなり、ザァーザァーと、とぎれることなく続く。

電話がなって…でると、彼女からの電話だった。
「つらいよ……」つぶやくような声に、私も涙がこぼれた。


彼女も泣いている……。何も言わなくても分かるから、互いに黙っていても、つらい気持ちがよく分かる。


「神さま、彼女を助けてあげてください。イェスさま、助けてください!」

イェスさまが、来てくださった。


(娘よ、わたしが代わりに電話にでよう。)


「はい、主よ、よろしくお願いします。」

彼女には、イェスさまの声が分からないはずなのに、電話口のイェスさまは、彼女に語って、語って、語っている。


(娘よ、…さあ、あなたが代わりなさい。)


私が電話にでると、彼女には、イェスさまの思いが届いていた。ことばではなく、思いが、ちゃんと届けられていた。


「私、自分のこと愛せなかった。大事に思えなかった。
でもイザヤ書の(わたしは あなたを愛している)っていう、みことば。
私は、神から愛されているって、そういう思いが、入ってきたよ。
こんなみじめな自分――自分でさえ、嫌でたまらなかったけれど、私、生きていていいのかな。
こんな自分でも、死ななくていいんだね?!」


(――わが子よ、こう語ってやるがよい。)


(いつまでも、降り続く雨はない。
雨の後には光がさして、悲しみの日の終わる雨上がりが来るものだ。あなたが生きようと思える力を、今、わたしは注ぎこんだ。
祈ったら、行動してごらん。動き出してごらん。きっと、何かが見えてくる。


苦しいからって、そこに、しゃがみこんでばかりいてはダメだよ。
顔をおおって、泣いてばかりいてはダメだよ。
あなたのそばに、あなたを助ける人を、ちゃんとわたしは、おいているんだ。恐がらずに、わたしに頼って歩きだしなさい。)


ザァ―ザァ―降っていた、雨の勢いが弱くなり ポッポッと、弱い雨に変わりました。


「さっきまで、ザァ―ザァ―降りだったけど、主が弱めてくださったんだわ。神さま、どうか雨があがって虹が出ますように。」


彼女との電話を終え、窓の外を見ながら、また祈りました。

「あたたかくて眩(まぶ)しい光がでて、
彼女の生活に、笑いと、喜びと、平安が満ちますように。」


ふと目をあげると、イェスさまが、かたわらにおられました。


(娘よ、人にはどうしてこうも悲しみがつきまとうのか――分かるか?)


「主よ、どうしてでしょう?いろいろな悩みの原因は違ったとしても 悲しみの続く日が、早く終わるといいのに……そう思います。」


(涙を流すのは、決して悪い事ではないが、
クリスチャンになっても、わたしを見上げずに生きることが続けば、雨の日に耐える力もなくなろう。


雨足が強ければ強いほど、人はむなしく、どう戦って悩みに打ち勝っていけばよいのか、その方法も分からないであろう。


祈りの娘よ、
あなたも長い間、降り続く雨の中に過ごした者であるが、絶えず希望を失わず、祈り続けた者であった。


今あなたは、雨の日の中で、心にずっと太陽であるわたしを見続けたがゆえに雨もあがり、ぬかるんだ道からやっと離れた。

長い長い雨だったな。


あなたの苦しみの日々は、生まれて以来の長い雨続きであった。
義の太陽に出会い、雨の中でも、雨雲の上にある太陽に信頼したがゆえに守られた。


わが子よ、
あなたの過ごした苦しみの日々は、決して無益なものではなく、すべてのことを相働きて益とする神によって、報われていくであろう。


ヨブの苦しみが、苦しみで終わらなかったことに目を向けなさい。

わたしを忘れない者、苦しみの中でも信じて、わたしによりすがり、離れない者には、
どんな激しい風雨が、その人生に襲ってきても耐えられないことは、ないのだ。

自らの罪によって招いたのでない限り、どんな時でも止まない雨はない。


しかし自らの罪を、自らが蒔いて招いた結果であるなら、罪が熟して死の実を結ぶ前に、悔い改めるがよい。
そうすれば、雨は止もう。


人は、自分の真の姿を知らないものだ。

そのたましいのみじめさに、気付かずに生きている者が多くいる。悔い改めよ。

そうすれば、たましいが聖くなるのだ。
悔い改めの涙を流せ。


浅い悔い改めでは何も変わらない。

詩篇にある通りに、あなたの心を注ぎ出して祈り、神の御前に砕かれたたましいこそ価値あるものであり、
わたしの望んでいる事である。)


窓の外を見ると、雨が上がっていました。


「あぁ、主よ。感謝致します。
彼女が幸せになりますように。彼女の苦しみを終わりにさせてください。
その為には、あなたの助けが必要です。まだまだ、悔い改めも必要です。
でも、いつも希望を持たせて支えてください。」


幻と啓示〜天国と地獄〜
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