断食の時の祈り
主を見習う心で
【マタイの福音書6:16-18】
断食するときには、偽善者たちのようにやつれた顔つきをしてはいけません。彼らは、断食していることが人に見えるようにと、その顔をやつすのです。まことに、あなたがたに告げます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。
しかし、あなたが断食するときには、自分の頭に油を塗り、顔を洗いなさい。
それは、断食していることが、人には見られないで、隠れた所におられるあなたの父に見られるためです。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が報いてくださいます。
【イザヤ書58:3-11】
「なぜ、私たちが断食したのに、あなたはご覧にならなかったのですか。私たちが身を戒めたのに、どうしてそれを認めてくださらないのですか。」
見よ。あなたがたは断食の日に自分の好むことをし、あなたがたの労働者をみな、圧迫する。
見よ。あなたがたが断食をするのは、争いとけんかをするためであり、不法にこぶしを打ちつけるためだ。あなたがたは今、断食をしているが、あなたがたの声はいと高き所に届かない。
わたしの好む断食、人が身を戒める日は、このようなものだろうか。葦のように頭を垂れ、荒布と灰を敷き広げることだけだろうか。これを、あなたがたは断食と呼び、主に喜ばれる日と呼ぶのか。
わたしの好む断食は、これではないか。悪のきずなを解き、くびきのなわめをほどき、しいたげられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くことではないか。
飢えた者にはあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ、裸の人を見て、これに着せ、あなたの肉親の世話をすることではないか。
そのとき、暁のようにあなたの光がさしいで、あなたの傷はすみやかにいやされる。あなたの義はあなたの前に進み、主の栄光が、あなたのしんがりとなられる。
そのとき、あなたが呼ぶと、主は答え、あなたが叫ぶと、「わたしはここにいる」と仰せられる。もし、あなたの中から、くびきを除き、うしろ指をさすことや、つまらないおしゃべりを除き、
飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させるなら、あなたの光は、やみの中に輝き上り、あなたの暗やみは、真昼のようになる。
主は絶えず、あなたを導いて、焼けつく土地でも、あなたの思いを満たし、あなたの骨を強くする。あなたは、潤された園のようになり、水のかれない源のようになる。
いのちのパンである主よ。
主を見習う心で主の苦難に参加するために断食しながら祈ります。
主の苦難と口では言いながらも、まともに悟ったことも感じたことも、そしてそれに答えようとする心も足りなかったことを悔い改めます。
この断食が自分の義をたてる断食にならないようにして下さい。
自分の健康をテストする時間にもなりませんように。
この断食が自分の信仰をテストする断食にならないで、かえって信仰が堅くなる良い時になりますように。
この断食を通して肉体の限界、肉体の弱さをもう一度悟らせて下さい。
肉体の食べ物に対しては敏感でありながら、霊の食べ物に対しては鈍感であったことを悔い改めます。
この断食を通して食べ物の大切さを知り、感謝の心がいつもありますように。
この断食を通して飢えかわいている人たちの苦しみを知り、小さいものでも分け与える者になるようにして下さい。
断食祈りを命じ、ゆたかな恵みを与えて下さる主に感謝します。
イエス様の御名によって祈ります。
アーメン