【東大阪市にお住まいの皆さまへ】
近鉄 八戸ノ里駅・徒歩3分の 八戸ノ里キリスト教会 です

地獄を見た証 1

雨でもないのに私の指から しずくが落ちた。


( 娘よ、なぜ泣いているのか?! )

主の声です。


「主よ、悲しくて泣いていました。

私は天国へ行けないかもしれない―
そう思うと恐ろしくて悲しくて、こらえきれずに泣けてきました。


主よ。
最後まで、どうか最後まで あなたを裏切ることなく信仰の歩みを歩み通して、天で あなたにお会い出来るように、どうか助けてください」


「娘よ、なぜ泣くのか。
なぜ、悲しくて泣き続けているのか。


あなたばかりでなく、他の者も泣けばよいものを。


わが身の罪を知り 心震えてわたしを思って恐れて、身を震わせて泣けば良いものを。


生きているうちに、泣いて悔い改める者は幸いだ。

わたしの来る日が近づいているからである。



みことばを知り、知識があっても、長く教会へ通っていても、その事と天国へ入る事とは 直接は結びつかないのだ。


先の者があとになり、あとの者が先になることが多い ―
このみことばをよく考えなさい。


信仰生活に必要なのは、長さよりも むしろ質だ。

中身である。


あなたの心はどうか。

わたしで満たされてあるのか。


自分の心の中を吟味してみなさい。



主は ( 行こう ) と手を差し出されました。


私はその手を握って、どちらへ?
とお聞きしました。



すると ( あなたの思っている所だよ ― 地獄だ ) 
やっぱり…!!そんな気がしていました。


自分の身を思って泣くよりも、私はもっと とりなさなければならないのに――!

地獄を知らないで勝手に生きている者たちが、そのまま知らずに地獄に落ちないように、もっととりなさなければなりません。


主よ、ごめんなさい!



( さぁ、今日はここを通って行く ) 主が行かれるその道は暗く、険しく、それだけでなく何故か吐き気がします。


何度も何度も吐きそうになりながら
下へ下へ降って行きます。


いつからか天使が私の後ろに来ていました。




急に、叫び声、うめき声が聞こえて、私の体中が震え出し立ち止まりました。


足どりは さらに重くなります。


その声がますます大きくなり、絶叫に続き
サタンのどなり声、わめきちらす声も混じり、地獄の音も加わり、気が遠くなって歩みが止まりました。



主は振り返って近づかれ ( 娘よ、力を与えよう。
そうでないと、あなたは耐えられないから ) と言われ頭に手を置かれました。


主は祈ってくださり、力が与えられました。



( さぁ、行こう )


地獄の入口には 見張りが立ち、多くの者たちが次々と入って行きます。


嫌がる者たちを 鬼のように目のとび出たサタンが、無理やりにムチをあて、蹴飛ばし殴りつけて連れて行きます。



( わが子よ、見てごらん。あそこにあなたの知る者がいる )

見たとたん、息が止まりそうになりました!!地獄の入口に――


あれは!あの人は!!あまりの姿に気を失いかけた時、主が私を支えました。



あの人は――主よ、あの人は本当は優しい人だったんです。


イェスさまの事を何度も伝えて従うように励ましても、決して自分の生き方を変えようとしない人でした。


……名前だけのクリスチャンだったんです――。



溢れ出る涙が止まらない目で 再び彼を見た時、サタンに両腕を掴まれ 引きずられ中へ連れて行かれました。


何故こんな所に来ているの?来て欲しくなかったのに!
天国へ行って欲しかったのに!!


その人の姿は もう見えなくなってしまいました。




主は慰めに満ちた目で 私を見つめておられましたが、ついに( 行こう ) と言われました。


主に手を引かれ、後ろには天使が守ってくださり歩きます。


煮えたぎるような燃える火の池。


あまりにも残酷な場所。

ここにいるだけで気が狂ってしまいそう。



地に倒れている男がやっとの思いで何かを言っていました。


でも このあまりにも沢山の悲鳴と サタンの罵声にかき消されて何を 言っているのか分かりません。


イェスさまを見ても、聞いてきなさいとはおっしゃいません。


何を言っているんだろう?と気になって振り返るとサタンどもが来て、この人を踏みつけ踏みにじっていました。



「ちくしょう~っ!!」
その人の声が聞こえました。


「こんちくしょう~!!」「憎いか?憎いか?」
サタンがその人を挑発しています。



「ここに来たのは誰かのせいではなく 全部お前の責任だ。


お前のせいでここへ来たんだ。


俺たちの罠に はまり真理を求めようともせず、救いに無関心だったからだ。


世ではそのように生きている者たちが大勢いる。


お前もその大勢のうちの一人だったわけだ」



サタンは持っていた槍でその人を突き刺しいじめ抜き奇妙な声で笑いました。


「バカ者め、大バカ者めが、ワ~ッハッハッ」



「もし、あなたは主ではありませんか?」
一人の女性が声をかけました。


でもその姿は 全身にうじがつき食い破られて、見るも無残な姿になってあります。


私が恐ろしくて倒れかけたところを 天使が支えてくれました。



年配の女性は 主にこう言いました。



「私は長年あなたに仕えてきたのに、よくもこんな所へ私を閉じ込め、何度あなたを恨んだか分からない。


しかしこうして迎えに来てくれたからには全てを許すことにします。


さぁ、私を連れて行っておくれ。こんな所はもう さんざんだ。


どうか、私があなたに仕えた年月を思い出して私をここから出してください。


ここへ連れて来られた事は何かの間違いだったんだろうから」



サタンがやって来て この女性を掴み投げ倒しました。


「バカ女め、ここへ来た事は間違いでも何でもないわい。


お前の心の中を見れば分かる事だ。

お前はここにふさわしい。


我らの心がお前の中にあるからだ。



我らがお前たち人間に入れたあらゆる むさぼりの心がお前の内側にあって、お前は生きている間あらゆるむさぼりの罪を犯してきたのだ。


ここへ来たのは当然の事だ。

形ばかりの信仰生活など何の役にも立たんわい」


サタンは首に縄をかけ この人を引きずっていきました。



恨めしそうにイェスさまを見るこの人の目を忘れる事が出来ません。


「主よ…」 胸がいっぱいになって 主のもとに行きました。


主は抱きしめてくださり
( さぁ、もう少し先へ行こう ) と言われました。





高い崖が見えます。


サタンが 怯える一人を突き飛ばすと沢山の黒い鳥がその人に群がっていきます。


ギャ―ギャ―鳴く真っ黒い鳥たちは 落ちたその人をついばんでいました。


でもこの人は死んでいないのです。

生きたまま鳥たちについばまれていました。



この地獄ではどんなに苦しい目にあわされても死ぬ事が出来ないのです。


激しい苦しみと痛みが、果てしない絶望が その人を完全に打ちのめしていきます。

そこは まるで戦場の有り様で、食われている体は数える事も出来ません。


ある所に来ると、あまりにも沢山の人たち、そしてサタンもどれ程沢山いるん だろう。



サタンにのしかかられ、這うようにして逃げようとする裸の人たち。


踏みつけられ、踏みつぶされ、いたぶられ、あらゆる手段でいじめ抜かれ苦し み抜いている彼らを見て、大笑いして楽しんでいるサタン。




これほど人間たちを憎み 人間の存在を否定する者たちが、人間を創られた神を激しく呪う者たちが ここにはこんなにも溢れている。



ここにいる人たちはこんな所に来たくなかったでしょう。


まさか、こんな所があるとはと、ここに来てから愕然としたでしょう。


でも聖書ははっきりと教えています。


地獄の存在を――




( さぁ、わが子よ、まだ先へ行くよ。いいかい。

地獄の火は消えない。いつまでも、永遠までもだ )


逃れたくても、逃れられない火。

その火の池はどこまで広いんだろう。


焼けつく熱さ、煮えたぎる熱さの中から出る事を許されない。

燃える地獄の苦しみが果てしなく続く。



この異常な暑さは、この燃える臭いは、この叫び声、絶叫は終わる事がない。


あぁ主よ、地獄は息する事も大変です。

この叫び声を聞くだけで体が縮みあがってしまいます。


主よ、まだ行くのでしょうか。

さらに行くのでしょうか。


ごめんなさい。


こんな質問をして――。



主は振り向いて、私の方を見 ( 確かにあなたの力は限界だが、
まだわたしたちは地獄でも非常に浅い所にいる――娘よ、あなたに再び力を与えよう ) 息も絶え絶えの私に、再び力が注がれました。




(行かなければならない。見なければならない。


あなたを使って人々に教えるためだ。


このような地獄の存在を知らなくてはならない。


地獄の存在の確かさを知って欲しいのだ。



時は近づいている。

もうじき大きな闇が、逃れる事の出来ない闇が、非常な困難さがこの世をおおうからだ。



光あるうちに、今、まだ光が残されてあるうちに 光の子どもとなるために光を信じなさい。


残されたチャンスを決して潰してはならない。 )




歩いて行くと、行列が出来ていました。

順番待ちです。


その先には柱があって 逆さづりにされた人たちがいます。


サタンが長い太い棒で思い切り叩きました。


体は飛ばされ 柱に吊るされた縄は頑丈で切れる事もなく、再び戻って来た体を容赦なく、今度は一匹ではなく二匹で激しく打ちました。


すると二本の角の生えたサタンが来て こいつを燃やそうぜと言い 火がつけられました。




見ていた誰もが顔を覆い、私は気絶しそうになりました。


サタンらの奇声はあがり ギャッギャッと喜んで跳ね回ります。


体は燃え上がり火によって縄は切れ、体が地に落ちると サタンはその人を蹴飛ばし、次の人が呼ばれました。




逃げる人々を掴み サタンは戻って来ました。


次は裸の女性で まだ若いです。


今度は逆さにされず吊るされましたが、刃物によって切り刻まれました。


私は吐き気がして地に倒れ込み大泣きしました。



あぁ誰か助けて……彼らを助けることはもう出来ないの?
……分かっているけど、ひどすぎる、ひどすぎる……。


歩けなくなった私を天使が抱き上げました。



( もう少しだ、もう少し先へ進もう ) 




サタンの声が聞こえてきます。


「こんな奴らはゴミだ。ゴミ同然で全く価値もない。

こんな人間をわざわざと創った神は愚かだ。


我々はゴミを処分してやってるだけだ。

良い事をやっているのだ。ケ―ッケッケッ」



嘲笑う声に混じる あわれな人間の叫び声が聞こえてきます。


もう歩く事が出来なくても その声ははっきり聞こえて、心が引き裂かれるようです。




ある所で天使は私を降ろしました。


( 見なさい――誘惑に負けた者たちだ。
世にあって快楽にふけり甘い誘惑に負けて道ならぬ事をした淫乱な者たちを )


巨大な蛇が大きな口を開け、牙をむき出し威嚇しています。


男たちが―いいえ、女も沢山います。

獲物にされています。



蛇は何人もまとめて飲み込み、さらに毒を吐き散らしました。


毒のかかった体はしびれて動けません。


すると巨大な蛇よりも とても小さく人間サイズの蛇が三匹来て その男を食い始めました。


必死で逃げ回っている男の正面に巨大な蛇が近づいて牙を突き刺しました。

牙が人間よりも大きいのです。



蛇が何処からかどんどん増えてきて、人間よりも多くなりました。


人々に巻き付き、あらゆる所に噛みつきサタンらも加わって、罪を楽しんだ体を、特に罪を楽しんだ性器はどこまでも攻撃されました。



あぁ主よ……主よ……。


あまりの酷さに言葉も出せず、泣くだけの私にサタンが近づきました。



「 ひ~~っひっひっ、わしらの獲物は地上に山程いる。


お前がいくら伝えても無駄な事さ。彼らは信じまい。


わしらが目をふさぎ見えなくさせ、福音にふれるチャンスを潰し、その耳を聞こえなくしているからさ 」


それだけ言うと去って行きました。




( わが子よ、ここまでだ。いいかい、わが子よ。

人が信じても信じなくても伝えなければならない。


知らせなければならない。

終わりの時だ。チャンスはもう 多くは残されてはいない。


恵みにあずかる時はもうせばまっている。


時はもうわずかしか残されてはいない。




Ⅱペテロ3:9

主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせて おられるのではありません。


かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。




黙示録14:9~13

また、第三の、別の御使いも、彼らに続いてやって来て、大声で言った。


「もし、だれでも、獣とその像を拝み、自分の額か手かに刻印を受けるなら、

そのような者は、神の怒りの杯に混ぜ物なしに注がれた神の怒りのぶどう酒を飲む。


また、聖なる御使いたちと子羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。

そして、彼らの苦しみの煙は、永遠にまでも立ち上る。


獣とその像とを拝む者、まただれでも獣の名の刻印を受ける者は、昼も夜も休みを得ない。



神の戒めを守り、イエスに対する信仰をもち続ける聖徒たちの忍耐はここにある。」


また私は、天からこう言っている声を聞いた。「 書きしるせ。『今から後、主にあって死ぬ死者は幸いである。』 」 御霊も言われる。


「しかり。彼らはその労苦から解き放されて休むことができる。


彼らの行いは彼らについて行くからである。」



幻と啓示〜天国と地獄〜
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