
第3課・人生の唯一の目的
本文では人生の唯一の目的が神に仕え、みことばを守る生活であることを表してある。
人間がみことばを知り、守らなければならない理由はこうである。
?私たちは地上では旅人であり、旅人にとって主は唯一の慰めと救いの根源になるからである。
地に属する人たちは、この地での平安な人生に対してのみ関心があるが、天に望みをおいて生きている人は 永遠の救いに関心を持つ。
【 マタイの福音書6:19-20 】
自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、
きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。
自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。
だから世のものばかり追い求めて生きるのではなく、神のみこころと教えとを忠実に守ることを求めなければならない。
【 第2テモテ3:1-5 】
終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。
そのときに人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、汚れた者になり、
情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制のない者、粗暴な者、善を好まない者になり、
裏切る者、向こう見ずな者、慢心する者、神よりも快楽を愛する者になり、
見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。こういう人々を避けなさい。
?神のことばを守らない者に臨む 恐るべき裁きがあるために みこころを守るべきである。
【 詩篇119:21 】
あなたは、あなたの仰せから迷い出る高ぶる者、のろわれるべき者をお叱りになります。
神はみことばを無視し不従順する“高ぶる者”に対してはみことば通りに報いる方である。
詩人は周りのそしりとさげすみの中でも忍耐し 敬虔な生活を追求した。
この理由を発見した詩人は主に求めた。
【 詩篇119:17 】
あなたのしもべを 豊かにあしらい、私を生かし、私があなたのことばを守るようにしてください。
自分に何かの功労があるから主に要求するのではなく、ただ神の恵み、その方との交わり、その方の導きを求めている。
それによって自分の人生は幸いな人生になることを知っているからだ。
【 詩篇119:18 】
私の目を開いてください。私が、あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください。
主のみおしえは命令や規則だけを並べた世の法律とは違って、その中に人生の指針や霊的な意味が隠されてあるがそれは霊の目が開かれる時はじめて知ることができる。
みことばに対して無知であるなら、主の栄光を現す道具になることはできない。
なぜなら みことばは主の救いの働きと約束に対して 明確な悟りを提供する唯一の手段である。
それはキリストのうちに『知恵と知識との宝がすべて隠されている(コロサイ2:3)』からであり、キリストが律法の完成者であるからだ。
【 詩篇119:19 】
私は地では旅人です。あなたの仰せを私に隠さないでください。
この自覚のある人は主の仰せに対して熱い思いがある。
地上の世界が しばらくあって消えていくものであることを知る人は、自分の憧れの地、安息の地が天にあることを知って朽ちていくものや 消えていくものに動揺したり心奪われたりはしない。
かえってみことばを愛し、学び、教えながら生活の中にみことばを適用しながら生きる。
【 詩篇39:12 】
私はあなたとともにいる旅人で、私のすべての先祖たちのように、 寄留のない者なのです。
【 詩篇119:22-23 】
どうか、私から、そしりとさげすみとを取り去ってください。私はあなたのさとしを守っているからです。
たとい君主たちが座して、私に敵対して語り合ってもあなたのしもべはあなたのおきてに思いを潜めます。
詩人はそしりとさげすみを通して、自分を倒そうと必死であるサタンの策略にも屈せず、ますます強く忍耐と清さをもって勝利する生活を築いた。
私たちも詩人のように、時には迫害や悔しい思いをする時がある。
しかしそのような時にも 揺れることなく、みことばに思いを潜めながら勝利しなければならない。
【 詩篇119:24 】
まことに、あなたのさとしは私の喜び、私の相談相手です。
人間の知恵や判断に信頼せず、神のみことばの指導を受けることは素晴らしいことである。
みことばの教えに謙遜に従順する時、私たちはサタンの誘惑や肉の欲望を断ち切って信仰の道を歩むことができる。
【 エペソ6:10-20 】
終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。
悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。
私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。
ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。
では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、
足には平和の福音の備えをはきなさい。
これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。
救いのかぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。
すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。
また、私が口を開くとき、語るべきことばが与えられ、福音の奥義を大胆に知らせることができるように私のためにも祈ってください。
私は鎖につながれて、福音のために大使の役を果たしています。鎖につながれていても、語るべきことを大胆に語れるように、祈ってください。